経営理念
ジョンソンヴィルの経営理念
多くの企業は、事業を作る為に人を使う。
ジョンソンヴィルは、人を作るためにビジネスを使う。
“Most companies use people to build their business.
Johnsonville uses its business to build people.”
ジョンソンヴィルでは、従業員を社員とは呼ばずに「メンバー」と呼びます。つまり、仲間であるという事です。そして、上司を上司やボスとは呼ばず、「コーチ」と呼びます。メンバーの仕事は、成長する事であり、コーチの仕事は、メンバーの成長を手助けする事である。メンバーが成長する事で、事業は自ずと成長する。ジョンソンヴィルでは、そのように考えられています。
メンバーそれぞれが主役
ジョンソンヴィルの強さは、組織運営、そして人材マネジメントにあります。
ウィスコンシンの小さな町の小さな肉屋だったジョンソンヴィルは、創業2代目で現CEOのラルフ・C・ステイヤーの時代に大きく飛躍します。
ラルフが両親から引き継いだ小さな肉屋は、彼に元来備わっていたリーダーシップにより事業として順調に拡大します。しかし、ある規模に達すると会社は彼の思うように回らなくなります。彼は、自分で全てをコントロールしようとしていたのです。全ての意志決定を自分が行い、間違いがあると担当者を叱責する事で、現場のメンバーは皆、萎縮し、指示待ち人間となっていたのです。
ラルフはある事がきっかけで、問題はメンバーではなく、自分自身が最大の問題であることに気が付きました。企業の規模が大きくなるにつれて、全ての事に自分が関与することは出来ない。それぞれの分野において自分より優秀な人間が、自ら何をするべきか考え、各々が成長することが、会社をより成長させるためには不可欠であると。
Johnsonville Way ( ジョンソンヴィル・ウェイ)
我々は、このジョンソンヴィルにおいて、
世界最高の会社となるためのモラルを持つ責任がある。
We at Johnsonville have the moral responsibility
to become the Best Company in the World.
これは、ジョンソンヴィルが規模や利益で世界一の会社を目指すべきという事ではありません。
世界最高の会社になるために、何をするべきだろうか。メンバーの一人一人が考える事で自ずとすべき事は見えてくる、そういうラルフの想いがこのビジョンには込められています。
きっかけは芝刈り機
ラルフが、経営のやり方を変えたのは、ある事がきっかけでした。 ラルフは、会社の敷地を清掃しているメンバーと、ほぼ毎日挨拶を交わしていましたが、ある日、そのメンバーが芝を刈っている際に使用していた芝刈り機がひどく使い古されていてボロボロであることに気が付きました。ラルフは、そのメンバーにそろそろ新しいもの買ったらどうかと尋ねると、既に調達部には申請をしているという事でした。そして、数ヶ月程経ったある日、ラルフは、その芝刈り機がまだ新しいものに変えられていない事に気が付きました。そのメンバーによれば、調達部からは今やっている処だと繰り返し言われていると。ラルフは自分の会社がおかしな事になっていると気が付きました。現場の担当者が、何かを必要な時に、必要な事が出来ないのは間違っていると。新しい芝刈り機を必要としている人間が、新しい芝刈り機を買えばいいだけの話だ。何をすべきかを最も分かっているのは、ラルフでもなく、マネージャーでもない。それは、他ならぬ現場の担当者なのだと。
一方で、それぞれのメンバーが個々に勝手な判断をした結果、会社としてバラバラな事をする訳にはいきません。そこで「Johnsonville Way (ジョンソンヴィル・ウェイ)」「HICS (ヒックス)」2つのビジョンを示しました。
HICS (ヒックス)
~ お客様の成功に対する最高の貢献 ~
Highest Impact on Customer’s “Success”
HICSにおける最大のポイントは、HICSのSがSatisfaction、つまり顧客満足ではないということです。顧客の満足の追求が、顧客にとって最大の利益になるとは限りません。ジョンソンヴィルは、それが顧客の成功とはならない、そう考える時には、No を言う事もあり得るということです。メンバーは常に、顧客の成功に対してどういう貢献が出来るのかを考える事が求められています。
ジョンソンヴィルの経営理念
ジョンソンヴィルは、おいしいソーセージを通じて、
Happiness & Success Meal
を提供します。
Johnsonville brings people in Japan happiness
from successful meal.
日本におけるジョンソンヴィルの役割は、差別化された製品を通じて、プレミアムソーセージブランドとしての新しい市場を創造することです。日本の食卓を豊かにし、皆様の生活を豊かにするために、ジョンソンヴィルは努力していきます。